らっきょうの産地について

らっきょう生産量の全国計は7,400t。

トップは鳥取県の2,850tで、シェアでは38.5%、

2位は鹿児島県の2,190tで29.6%、

3位は宮崎県763tで10.3%

4位は徳島県450t

5位は沖縄県の378t

※令和2年(2020年)における、都道府県別のらっきょうの生産量(収穫量)

 

上位の3県で国内生産量の約79%を生産しています。

【鳥取県】

ブランドで有名な鳥取市福部町をはじめ、鳥取県中部の北栄町などでも栽培が盛んです。

 

鳥取砂丘は海岸にありながら起伏が激しく、高低差は最大90メートルにもなります。夏には砂地の表面温度は60~70℃になることも珍しくありません。一方、冬には一面が雪に覆われる事もあります。このような過酷な環境で、らっきょうはたくましく育っているのです。

 

大玉で細長い形状の「らくだ系」が中心品種ですが、北栄町では小玉で丸型の「玉系」らっきょうも栽培されています。

【鹿児島県】

鹿児島県でのらっきょうの栽培地は、吹上砂丘や唐浜砂丘が主な生産地で、唐浜では東シナ海沿いの砂丘地で地元農家約70戸が砂丘らっきょうの栽培をしています。

 

鹿児島県の半分近くを形成するといわれる、保水性がなく水はけのいいシラス台地、この地域も同様に保水性の低い砂地の土壌のため、多くの野菜の栽培には適していませんが、らっきょうの栽培には大変適しています。生食でも大変美味しく、シャキシャキとした甘くて大玉の実を収穫することができ、生食用としてもシャキシャキとした食感が人気です。

【宮崎県】

宮崎県の中でも県内一の生産量を誇るのが都城市。 宮崎のらっきょうの殆どがこの都城市で作られています。

 

都城市には度重なる火山噴火によって作られた「都城盆地」と呼ばれるシラス台地があり、度重なる火山噴火によって作られた広大なシラス台地で、水はけが良く、また適度な保水力も持っている土地で、栄養素を多く含んでいます。盆地特有の寒暖の差がらっきょうの身を引き締めています。

そして、広大な盆地はどこまでもシラス台地で毎年畑を移せます。

【福井県】

三里浜は、福井県の北西部の坂井市三国町にあり、一級河川九頭竜川が日本海に注ぐ河口から、南西方向の海岸線に沿って、長さ12キロメートル、幅1~3キロメートルの帯状に続くなだらかな起伏の砂丘地帯です。

 

通常のらっきょう(1年掘り)は、夏に植付けられ秋に紫の花を付け、春先に分球して6月頃に収穫します。三年子花らっきょう(3年掘り)は、翌年に収穫をせず、さらにもう1年土の中で過ごし花を付け、2回目の春にさらに分球して、植え付けから三年目の6月中旬から7月下旬に収穫を行います。通常より一年長く生育させることで、粒が小さく歯切れのいいらっきょうになるのです。この栽培方法は全国で唯一、三里浜で行われている特別な栽培方法です。

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