「ごっついうまい」を111年追求してきた、鳥取唯一の地元資本スーパー、サンマート。

その土地を知りたいなら、まずはその土地のスーパーへ行け。

そう言われても納得できるほど、スーパーは地元の暮らしと深く結びついています。

 

近海で揚がった魚。

地元の土で育った野菜や果物。

地域の好みが表れるお菓子や特産品。

みなさんの近くのスーパーにも、きっと暮らしぶりがにじみ出ているはずです。

 

では鳥取ではどこか。

鳥取の人なら誰もがこう答えます。

そう、サンマート。

 

実は鳥取では唯一の地元資本のスーパーマーケットです。

今回は、長年鳥取民の食卓を支え続けてきたサンマートさんに話を聞いてみました。

 

インタビュアーは、とまりのつけもの岸田。

お話しいただいたのは、サンマート 商品部次長 兼 企画部 兼 新規事業担当 山本剛さんです。

111年、鳥取だけでやってきた。

岸田

サンマートさんには普段からお世話になっています。お肉も野菜も安心して買える地元のスーパーさん。

私はよく知っていますが、この記事で初めて知る方も多いと思います。まずはサンマートさんについて簡単に教えていただけますか。

山本

いつもご利用いただいてありがとうございます。

サンマートは大正3年創業で、今年で111年になります。鳥取市を中心に、県東部で9店舗を展開しています。

 

私自身も生まれも育ちも鳥取で、ずっと鳥取一本。かつてはここにもたくさんスーパーがありましたが、今では地元資本のスーパーマーケットは当社だけになりました。だからこそ、地域の食文化を守ることへの思いが強くあります。

私たちが何より大事にしているのは、地産地消。品質と鮮度、そしておいしさに責任を持つことです。

ポスターのトマトはおいしさへのこだわりを表現

岸田

サンマートさんだからこそへの地域へのこだわりですね。

また、らっきょう教室をはじめ、親子で料理をするイベントなども積極的にされている印象です。

今回の取材は「はじめての親子らっきょう漬け教室」の後に行われました

山本

イベントでは実際にサンマートで売ってる商品を使って調理してもらいます。それが親子の思い出の1ページになり、その商品のファン、ひいてはサンマートのファンになってもらえたら……という思いで続けています。

 

毎年開催いただいているらっきょう教室は、おかげさまでいつも盛況ですよ。

マネージャー制と、仕入れの基準。

岸田

地産地消のこだわりは、やはり生鮮品に特に現れていますか?

 

山本

そうですね。例えば鮮魚では「浦富定置網直行便」に取り組んでいます。浦富漁港で揚がった魚をそのまま仕入れ、その日のうちに店頭へ並べます。

 

店長が朝イチで買い付けに行くので大変ですが、鮮度の良さはお客さまにもはっきり伝わります。

山本

野菜は生産者の顔が見えるコーナーを設け、生産者の希望価格で販売する仕組みも進めています。お肉もずっと鳥取県産にこだわっているんですよ。

 

岸田

仕入れ担当の方もかなりの裁量を持って動いているんですね。

そういえば、サンマートさんでは「バイヤー」でなく「マネージャー」と呼ぶと聞きました。

 

山本

バイヤーというと、仕入れだけすればいいと思われるじゃないですか。でもうちでは、仕入れから販売まですべてに責任を持ちます。マネージャーと呼ぶことで、責任と裁量を持った役割であることを意識しているんです。

山本

仕入れの基準はシンプルで「味」と「鳥取の人の口に合うか」。安さだけでは判断しません。自分が食べたくないものは仕入れない。それが基本です。

 

また、他店にはない商品を仕入れて新しい食べ方を提案することも心がけています。
例えば、鳥取では長い間「マグロが売れにくい」と言われてきましたが、天然まぐろにこだわって販売を続け、養殖との違いをしっかり体感していただくことで、少しずつ手に取っていただけるようになりました。

 

さらに、5月下旬から7月にかけて境港でマグロが水揚げされる時期には、希少部位も並びます。中でも「すき身」(骨の間の身をそぎ落としたもの)は鮮度が命で、その時期ならではの人気商品なんですよ。

年に一度のマグロの解体ショーの際に販売されるまぐろのすき身。大人気です。

岸田

確かに、目の前で捌かれたら食べたくなりますね。すき身も美味しそう!

サンマートでしかできない体験を。

山本

せっかくなので、店内を見ながらお話ししましょう。

岸田

この湖山店には、本格的なカフェ&レストランがありますよね。イートインではなく、店舗としてあるのが珍しいです。

湖山店内で運営するカフェ Local Dining STORY'S

山本

ここは「売っているものだけで作っています」がコンセプトです。店頭の商品だけで調理しているので、味も安心感もお届けできます。

 

岸田

気に入ったら家でも再現できますし、何より安心ですね。

パンも本当においしいです。最近特に店内調理の商品が充実している印象があります。

山本

ありがとうございます。パンは粉から仕込み、3日ほどかけて作ります。

食パンもクロワッサンもすべて店内製造です。

岸田

「ごっついうまい」のシールが自信を感じさせますね。

山本

オリジナル商品の中でも、イチオシの商品には「ごっついうまい」の名が入っています。

こちらのだし醤油もそうですね。

山本

やっぱり、サンマートでしか買えない、サンマートでしか味わえない商品を作っていかなければいけないという思いがあって。その思いを形にしたシリーズとして展開しています。

 

岸田

買い物をする立場としても、ここでしか買えないものがあるって来店する理由になりますもんね。

山本

おっしゃる通りです。こちらの「自然の味」コーナーもそのひとつですね。

これは、静岡発祥の協同組合が展開するブランドで、「遺伝子組み換え原料を使わない」「国産原料・無添加」をコンセプトにしています。

山本

このブランドは「1地域1企業のみ」という取り扱いルールがあるため、鳥取エリアにおいてはサンマートだけが扱えます。

以前、このテーマ(遺伝子組み換えや添加物など)に関する勉強会を開催した際には、一般のお客さまが50人も集まりました。

 

岸田

そんなに! 食への関心の高さとサンマートさんへの信頼を感じさせますね。

地元の味を守り、未来につなぐために。

岸田

そういえば、内藤製餡所さんの件は本当に驚きました。

廃業と聞いただけでもびっくりなのに、うちにあんこの製造委託の話が来て。つけもの屋なのに(笑)。

山本

鳥取であんこといえば内藤製餡所さんでした。なくなれば、地元の味が途切れてしまう。それだけは避けたかったんです。

どうにか残せないかと思い、泊さんに相談しました。お彼岸やお盆など、家庭でおもちを作る時期には欠かせない存在でしたから、本当に助かりました。

 

岸田

いえいえ、私たちも貴重な経験をさせていただきました。

内藤製餡所さんの監修で生まれたあんこは、一般の方だけでなく、企業さんからも使いたいという声が届きます。本当に愛されている味だと思うし、受け継げてよかったなと感じています。

 

山本

私たちとしては、お客さまのニーズにお応えしたいですからね。それに、地域の食文化を守ることにもつながります。

岸田

では最後に、これからサンマートさんが目指す姿を教えてください。

 

山本

サンマートはこれからも、地域に根ざしたスーパーであり続けます。インバウンド向けではなく、鳥取市民の日常に寄り添うお店。

家の冷蔵庫代わりに、気軽に立ち寄ってもらえる存在でいたいです。地域の食文化を大切にする姿勢は、この先もずっと変わりません。

 

岸田

今日は本当にありがとうございました。また近いうちにお店に伺います。

 

山本

こちらこそありがとうございました。

取材を終えて

地元の食を支えている地元スーパー。食材だけではなく、地元の農業や漁業といった経済だけでなく、食べる文化そのものを支えているのがスーパーなんだ、そんな気持ちになりました。

 

いつものものをいつも通り買える安心感、新しいものを発見してウキウキできる気持ち。
子供からお年寄りまで安心して通えるスーパーさんと、一緒に歩んでいける喜びを感じた取材でした!!

この記事をシェアする
  • Xで記事をシェアする
  • Facebookで記事をシェアする
  • LINEで記事をシェアする

いまが旬!のおつけもの