2切れのたくあんと、3切れのたくあんには、別の意味があります。

江戸時代中期頃になると、沢庵は庶民の食卓にはかかせないものとなりますが、お侍さんには必ず「二切れ」の沢庵漬けをだす風習がありました。

これは完全に願掛けや言葉遊びですが、

 

一切れ →ひときれ → 人切れ

三切れ → みきれ → 身切れ(切腹)

四切れ →よきれ → 世切れ、予切れ

 

とどれも良い意味を連想させることがないことから、お侍さんには一切れでも三切れでも四切れでもなく、二切れの沢庵漬けを出すという風習が定着していたみたいです。粋ですよね。

ちなみに関西では、三切れを仏教における三つの宝「三宝」「仏・法・僧」ととらえて、三切れで出すことも多いと言われています。

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